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イルカのコインポーチとポテトヘッドの話⑵

 

ポテトヘッド効果も、およそ4日で尽きてしまった。頑張ろう、頑張ろう。今日頑張ったら、いいことがある。今日の帰りは、アイスクリーム、明日は先輩とお茶…。などと、楽しみを沢山作っても無駄だったのだ。

 

7月に入り、梅雨の疲れが閉じた傘から落ちる雨粒の様にドッと押し寄せ、私は弱々しくなった。顔が真っ青で、三階まで登る間ずっと下を向き、ヨロヨロしながら教室へ毎朝向かってた。授業中も、休み時間も時間が一定で終わりと始めとか分からなくて、ずっと単語帳を眺めながら俯いてた。7月の一週間が終わり二週目の月曜日。起きれないのが嫌で、カフェインを沢山とって学校に行ったら、更に顔が真っ青になり気分が悪くなり保健室に運ばれた。大好きな担任の先生が正面にいたんだ。朝起きれない?とか、気分が悪い?とか、色々聞いてくれた。でも、あと1週間で夏休みだから残りの4日間は全部来れるように今日はゆっくり休みな。なんて、言われた。結局、残りの4日間の3日間を休み、青白い顔で通知表を受け取って、自転車置き場でオタク友達とポケモンゴーして帰った。「夏休み明け絶対にポケゴーやろうな。ポケゴーフレンドだからね!梢!」なんて、後ろ叩かれながら…。

 

今思うと、あの頃から精神科に通えばよかったのだ。でも、ちゃんと起きれてたし勉強も出来てたし前向きな気持ちはあったから、ただの貧血女子高生だったのだ。

 

時は過ぎ、8/31。

始業式の日に家出した。学校に行きたくなかった。行く意味がそこには無かった。思いっきり、自分のしたい勉強が出来るのは今の学校では無いと気づいた。家で、塾で、思いっきり大学受験に向けて全力で勉強したい旨を、手紙にし家を飛び出た。家出から、帰ってきて9月上旬に退学届けを出したんだ。普通の人なら、「良かったじゃん!これで勉強に打ち込めるね!」って思うだろうし、私自身も本当に張り切ってた。でも違った。8/31から、私は可笑しくなっていってしまったのだ。

 

ある事が、私を変えた。虚無感の心に、家に独りの私。起きたくないという感情故の、6時就寝、16時起床生活。髪の毛は、金髪に近いストレートに、ピアスホールは1つから8つにまで増えた。何も食べず飲まず、いつ死んでもいいのではないかと思っていた。9月に、とても辛い思いを沢山した。10月まで、普通に生活は送れなかった。寝ても、悪夢に魘され寝言で叫び起きたり、ご飯が全く喉を通らなかった。悲しい時には、軟骨~耳たぶに渡って穴を馬鹿みたいに空けまくり、虚無の抽象なのだ。これは。なんて、笑っていた。9月から、鬱病になり現在も治療中。今でも、朝は起きれない。血圧も低血圧で、いつもボケボケしてる。調子が悪いと何もする気が起きない。本当に辛い。こんな時に、イルカのコインポーチを思い出す。

 

彼は、元気にしているのだろうか。イルカのコインポーチと、彼は何処へ行ってしまったのだ。何故、間違えてしまったのだ。なんて、何回も思う。しかし、それらは思ってもどうにもならない事である。イルカのコインポーチは、何処かへ行ってしまった事に変わりはない。

けれども、もうイルカのコインポーチが無くても私は毎日が楽しく生きれてる。今は、水と好きな音楽と貯蓄があれば、生きていける。たまに、遊びがあってやる事をやる生活。

 

高校生の時は、高校生なりの生活があったし中退者の今は、中退者なりの生活が存在している。今の方が、何倍も充実しているし楽しい。選択に間違いは無かったんだよ。その時その時で、自分の事を支えてくれた人に一生感謝し続けることを忘れた日は無い。ありがとうありがとうって思ってる。

 

そして、一番長く一緒にいてくれたイルカのコインポーチの彼。本当に幸せになってください。誰かと付き合うとしたら、彼のような寛容で面白くて、温厚な人がいいな。

 

長くなってしまってごめんなさい。

読んでくれた人、ありがとう。